◎存在の根本的なリアリティという結果の要素(非二元の悟り)
◎存在の根本的なリアリティという結果の要素(非二元の悟り)
すべてのものが同じである絶対なる完全性の領域の中で、
受容も拒絶もしないでください。
――客観性となるための欲望を払いのけてください。
主観的にそれをつかむためのすべての欲望は、
架空の存在の方向に力を動かしています。
もし客観的なものがなかったとしたら、
そこには、限りなく抑制のない空のように、
束縛も自由も存在しません。
まるで、様々な映像と鏡の表面のように――
そのように、様々な物事と、存在の空性があります。
まるで、様々な雲と空の広がりのように――
そのように、様々な肯定・否定と、心の本性があります。
まるで、様々な川と海の広さのように――
そのように、様々な認識の感情と、正しい瞑想があります。
まるで、様々な幻影や魔術のように――
そのように、輪廻とニルヴァーナの様々な見解と、経験としての経験の領域があります。
まるで、十方の空と大地の広大さのように――
そのように、すべての原初から解放されていたもの、そしてそれらのヴィジョンがあります。
まるで、水に注がれた水は分けられないように――
そのように、心の領域と心の本性は不可分なものなのです。
まるで、多様な夢と睡眠のように――
そのように、行為の領域、そして受容と拒絶の二元性は確立していないのです。
まるで、大海とその波が海原であるように――
そのように、概念の生起する領域と非概念性の状態は、一つなのです。
まるで、大きな仕事を無事に終わらせたときの大きな喜びのように――
そのように、期待と不安がもはや確立されなくなったとき、そこにはゴールがあります。
完全性の領域、すべてを包含するただ一つのリアリティを知ってください。
経験としての経験、すべてを包含する連続体を生起させるために。
このようにして、寂止と正観の合一の中で、変化に富んだ風味によって
すべての衆生が、自と他、主体と客体などの二元的な観念から自由になるでしょう。
「これはそれである」というものを探すことによって惑わされ、
この架空の世界で疲弊し切った衆生の心が、
今日こそ、安らぎと幸福を見つけられますように。
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