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パドマサンバヴァの秘密の教え(51)「シャマタのディヤーナへの執着を避けること」

◎シャマタのディヤーナへの執着を避けること

 師パドマはこう仰った。

「ダルマを修習しているとき、修行が小乗に向うのを避けることが大切である。」

 ツォギャルは尋ねた。

「それはどういう意味ですか?」

 師はこうお説きになった。

「歓喜、輝き、無思考の三つのシャマタの状態に執着することを避けるのはきわめて重要だ。もしあなたがそれらの状態に執着すれば、あなたは声聞や独覚になることを避けられない。

 チベットの人々は、帰依の修習を最低の教えと見なしている。
 僧院には、精神修養の訓練がない。
 大乗の修行をしていると言っている者にも、菩提心はない。
 タントラの修行者はサマヤを守っていない。
 ヨーギー達は本当の瞑想を経験していない。
 こんな状態では、どんなシッディ(成就)も得ることは難しいだろう。」

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