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☆光明を生じさせる方法

☆光明を生じさせる方法

1.覚醒時に光明を生じさせる方法

 光明には、「共通の光明」と、「無上ヨーガタントラの特別な光明」の二つがある。

 「共通の光明」は、大乗であろうと小乗であろうと、マントラヤーナであろうとパーラミターヤーナであろうと、所作・行・ヨーガ・無上ヨーガのどの方法によろうとも、有と無や常と無常などの二元を離れ、ものの本質である空性に到達したときに生じるものである。

 「無上ヨーガタントラの特別な光明」も、本質的には「共通の光明」と同じなのだが、サハジャの大楽という方法によって空性を悟り、経験する光明なので、「無上ヨーガタントラの特別な光明」と呼ばれるのである。これは別名、「サハジャの光明」とも呼ばれる。

 これを経験するには、プラーナが中央気道に入り、とどまり、溶け込むというプロセスによって生じた、「サハジャの大楽」を得、それにしっかりと習熟することが必要である。
 
 そのような土台をしっかりと固めた上で、自分自身をヤブ・ユムのイダムとして明らかに観想する。その心臓のダルマ・チャクラの中の日輪座に青いフーム字を観想し、そこから光が放たれ、すべての世界を浄化して、すべての衆生がその光に溶け込み、フーム字に吸収されると観想する。
 次に、自分の身体も、フーム字に溶け込んでいく。それからフーム字の「ウー」の部分がハ字に溶け込む。そしてハ字が三日月に溶け込んでいき、三日月がティクレに溶け込む。ティクレはナーダに溶け込み、ナーダは空に溶け込む。

 壺の呼吸法を行ないながらこれを行なうことによって、実際に左右の気道のプラーナが心臓の中央気道の中に入り、とどまり、溶け込み、四つの空の順序で、すぐれた光明があらわれる。そのときに、大楽の心だけは、不動なものとして保ち続けるべきである。

 もともとチャンダーリーの火の修行によって「サハジャの大楽」を生じさせることができるようになった者ならば、このやり方によって、サハジャの光明は簡単に維持できるであろう。

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