Mとサティシュ・チャンドラナート(2)
◎1924日2月1日
冬だった。
Mと僧と信者たちは、屋上で座って昼食を食べておられた。
Mはこう仰った。
「あるときニヴェーディターがホーリーマザーを訪ねたときに、彼女は犬を連れていったそうだ。
しかしホーリーマザーはその犬が彼女の部屋(同時に聖堂であった)に入らないように、その犬を扇で押しのけた。
するとニヴェーディターはこう言った。
『マザー、あなたは私を愛してくださっているのでしょう?
ならば、どうして私の犬は愛してくださらないのですか?
聖書には【私を愛しなさい。私の犬を愛しなさい】と書いてあります。』」
Mは私にこう仰った。
「なんと貴重な意見だろうか! 記憶しておきなさい。」
Mは個人的に私にこうお教えくださった。
「あなたに秘密の課題を与えさせておくれ。
今からずっと、日記をつけ、偉大な人が言うことを記録しなさい。
日付、テーマ、場所、誰が誰に話したかをしっかりメモするのだよ。しかし、政治に関する議論は記録してはならない。
このようにしてあなたは、判断力、人間性への洞察を開発していくだろう。そして正誤の識別ができるようになるよ。
それに将来、これは瞑想の助けになるだろう。
私が日記をつけ始めたのは、七学生のときだった。
その十五年後に師と出会ったのだ。
そのときは、日記に短いメモ書きをするのが習慣になっていてねえ、それが後にカタムリタ(ラーマクリシュナの福音)を生み出したというわけだ。
そのありふれた日記のページの中には、師の世界へのメッセージが隠されていたのだよ。種のようにね。」
その夜、Mは信者にこう尋ねた。
「君は瞑想しているかね?」
「いいえ、瞑想ができないのです。」
と信者が答えると、Mはこう仰った。
「やってみてごらん。
最初は、心は走り回っているものだ。しかし徐々に支配下に置かれてくる。
毎日、最低15分は瞑想をしなさい。
そうだ、また別の種の瞑想があるのだよ。――師の神聖なお遊びを思うことだ。
瞑想はただ神を延々と思っていればいいというわけではない。」