Mとサティシュ・チャンドラナート(1)
「Mとサティシュ・チャンドラナート」
◎1924年1月30日、カルカッタ、ガダーダル・アシュラムにて
Mは数日間、ガダーダル・アシュラムに滞在しておられた。
毎朝早くにMは聖堂に行き、数時間瞑想に耽った。
彼は自分に必要なものは自分で管理していて、誰からも奉仕を受けなかったのだった。
師は彼に、聖なる交わりが霊性の生活には不可欠であると教えていたので、Mは僧たちと交わるためにアシュラムに行ったりしていたのだ。
Mはこう仰った。
「ヴィッダシャーゴルは一週間の間、ある教師から英語のレッスンを受けた。
後に、その教師が亡くなったと聞くと、彼は残された教師の家族に関しての責任を負った。
彼の感謝の気持ちをごらん!
ホーリーマザーはよくこう仰っていた。『感謝の念を持たない人は人間でしょうか?』と。
ラリタ・マハラジ(スワミ・カマレーシュワラーナンダ)は人々に奉仕し、皆の幸福のために聖典を説いた。
今度はわれわれが彼のお世話をすべきなのだ(彼は精神疾患で苦しんでいた)。
あるとき、ある女性信者がジャイランバティにホーリーマザーを訪ねに行った。
朝、皆が瞑想に没頭している間、ホーリーマザーは手で床の泥を拭いておられたそうだ。
その女性信者の中の一人がそれを見ると、彼女も床を拭き始めた。
ホーリーマザーはこう仰ったそうだ。
『あら、あなたは瞑想なさらないの?』
彼女はこう答えた。
『マザー、あなたが床を拭いているというのに、どうして瞑想などできましょうか?』」