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牢獄にて

 人々から自分を孤立させている牢獄を見ると、それは私を閉じ込めている高い壁ではなくなっていた。壁ではなく、ヴァースデーヴァが私を取り囲んでいたのだ。
 独房の前にある木の枝の下を歩いたが、そこに立っているのは木ではなく、ヴァースデーヴァであり、シュリー・クリシュナであり、私はその影の下を歩いていることがわかった。
 牢獄の鉄格子を見ると、そこにもまたヴァースデーヴァがいた。
 私の見張り番をしているのはナーラーヤナだった。
 寝床がわりに与えられた固い毛布に横たわると、シュリー・クリシュナの腕に抱かれているのを感じた・・・・・・。
 牢獄にとらえられている泥棒たち、殺人者たち、詐欺師たちを見ると、ヴァースデーヴァが見えた。曇った魂と誤った使い方をされているその体には、ナーラーヤナが宿っていた・・・・・・。
 (法廷で)ふと見ると、そこにいるのは裁判官ではなかった。法廷に腰掛けているのはヴァースデーヴァでありナーラーヤナであった。検察官に目をやると、そこにはシュリー・クリシュナが座っており、私にほほえみかけていた。

 ――シュリー・オーロビンド(革命活動で一年間投獄されていたときの経験)

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