明けない夜はないけれど
明けない夜はない。
やまない雨はない。
終わらない峠はない。
永遠に続く苦しみはない。
だから心の光を捨てずに、進まなきゃいけないよ。
いつか必ず、朝日が差し込むように、君の心も晴れ晴れとする日がまた来るだろう。
しかし同時に、
沈まない太陽はない。
曇らない空はない。
終わらない平地はない。
永遠に続く喜びはない。
だから一時の調子の良さに心をゆるめず、謙虚に努力しなきゃいけないよ。
いつか必ず、また苦難や闇の中に放り込まれるのが世の常なのだから、そのときのために、しっかり準備をしておくことだ。
このように、我々が苦楽や好き嫌いといった二元性にとらわれ続ける限り、苦楽の繰り返しの輪から逃れることはできない。
だから賢者は、苦楽の超越を目指すのだ。
苦楽とか、好き嫌いとか、得るとか失うとか、自分の欲が満たされているかとか、自分のエゴが侵害されていないかとか、調子がいいとか悪いとか、
そんなことはどうでもいい。
自分は誠実であろうか。
自分は全力であろうか。
自分は純粋であろうか。
自分は後悔しない生き方をしているだろうか。
私の心に神はいるだろうか。
このような価値観に心の注意を絞りつつ、
ただ、神への愛に溶け込むのだ。
私は何もいりません、ただあなたへの純粋な愛をお与えください、と、
神に祈るのだ。
そこには、苦楽を超えた楽がある。
光と闇を超えた光がある。
空と雲を超えた空がある。
自由と不自由を超えた自由がある。
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