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慈悲と愛

 1月1日、何気なくふと読んだ本は、慈悲ゆえに地獄に生まれることを願うチェカワの話だった。

 我々のヨーガ教室の今年のカレンダーの1月の言葉も「愛」。

 フェイスブックで見知らぬ修行者から送られたメッセージのテーマも「愛」。

 私や、ヨーガ教室のみんなにとって、今年は「慈悲」や「愛」が大きなテーマなのかもしれませんね。

☆チェカワの慈悲の祈り

 ゲシェ・チェカワは長い間、地獄界に生まれ変わることを一心に祈り続けてきた。そうすれば、地獄で苦しんでいる衆生を助け導くことができるからだ。ところが不幸にも――と彼は言った――近頃自分がブッダの浄土の一つに生まれ変わることを示す実に鮮明な夢を繰り返し見るようになったのだ。彼はひどく意気消沈し、涙を流して弟子たちに訴えた。お願いだから、そうならないようにブッダたちに祈っておくれ。地獄に行って衆生を救うという悲願を果たさせてくれるように、ブッダたちに祈っておくれ、と。

(「チベットの生と死の書」より)

☆1月のカレンダーの言葉

愛とはとらわれなきいつくしみ。

愛だけがすべてを溶かし、
愛だけが壁をぶち壊し、
愛だけが眼を開かせ、
愛だけが悟りを招き、
愛だけが真理を明かし、
愛だけが悪魔を去らせ、
愛だけが神の微笑を呼び、
愛だけが人々の恩に報い、
愛だけが敵に打ち勝ち、
愛だけが怒りを癒し、
愛だけが智慧を磨き、
愛だけが悩みを払い、
愛だけが苦痛を溶かし、
愛だけが神と自己を悟らせる。

こんな素晴らしいものを、なぜその手にとらないんだい?
 
きっとそれには、自己の放棄が必要だからだね。

でも保障しよう。
その放棄したものに比べ物にならないほどの恵みを、
愛は与えてくれるだろう。

☆見知らぬ修行者からのメッセージ

 神聖なる愛は、感覚ではなく、感情でもなく、
 意識でもなく、疑いでもなく、そして痛みでもない。
 それはまさに、完全でより強き決意。
 この宇宙的ゲームを悟ること。

 誰がエリアに入ってきたとしても
 愛だけが永遠に輝くとき――
 古き習性をやめた彼は、 
 その愛の心をますます増大させる。

 彼は無常なる楽しみを忘れる。
 一時的で愚かなものすべてを忘れる。
 すべての期待外れになるものを、素早く捨てる。
 彼の心の意志は、信頼できる翼を見つける。

 そして彼は、無限の天へと飛ぶ。
 神聖な智慧の聖者に会うことができる。
 彼は、悪魔やずるがしこい者たちをののしり、
 いかなる犠牲を払ってでも進んでいく。

 智慧の鎧によって守られ、
 欲望も願いも希望もなく、
 彼はまさに神聖な王国を樹立する。
 そして宇宙的な悪性腫瘍は消え去る。

 親愛なる友よ、強い意志の力を持ってください。
 最もわずかな馬鹿な恐れさえ、投げ捨ててください。
 忍耐してください。しかし頑固にはならないようにして。
 自分の道を信じ、正智してあってください。

 ちょうどよいタイミングで、あなたの勝利はやってくるでしょう。
 あなたの最善を尽くし、そして待つことを学んでください。
 神だけが、あなたの避難所です。
 これがわたしの主要な願いです。

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