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心とマーヤー(2)


 あなたの心はどこにあるのでしょう? あなたはその場所を述べることができないでしょう。それは、あまりに散漫になっており、元に戻すことができなくなっているのです。
 母親が迷子になった赤ん坊を家に連れ戻すようにして、もし、心を本来の状態に戻すことができるならば、あなたは安らかになるでしょう。この心の集中、また、失った心をもとの状態に戻すことが、安らぎを見つけるための道なのです。
 どのようにして、心は道に迷ってしまったのでしょうか? それは、マーヤーによって待ち伏せされて、攻撃されたのです。ちょうどある男が砂糖菓子を使って子どもを誘拐するように、あなたはこの悪意のあるマーヤーに誘拐されてしまったのです。マーヤーはあなたを誘い込もうとします。しかし、何のためにでしょうか? マーヤーは、あなたを生贄として欲しがっているのです。
 あなたは人生を望んでいますが、それはあなたの死を握っています。それはあなたに幸福を約束する代わりに、あなたに苦悩という重荷を課します。それはあなたに「この物理的宇宙について学ぶべきです。あなたは、科学について知り、自然の力を征服しなくてはなりません」と言います。
 このようにして、マーヤーというセイレーンは心という小さな赤ん坊を騙すのです。そしてあなたはこう言うでしょう。

「そうです。そうなのです。知識こそが力です。私は、必要なものを得るために、宇宙の力について知らなければなりません。」

 こうして人は、宇宙の全ての知識を得ようと試みます。その結果はどうでしょうか? この宇宙について知ろうというのは、地平線に触れようとするようなものです。地球を巡り続けても、地平線に触れることはできません。この宇宙の全てを知ろうとすることは、それと同じくらい愚かなことなのです。無限を有限に変えることはできないからです。
 この宇宙は有限であり、この有限の小さな宇宙は無限の空間の中にあるという人がいます。しかし、そこでもひとつの問いが生じます。――この無限の空間は何のためにあるのでしょう? どうしてこれほどの空間があるのでしょうか? そこには何か意味があるに違いありません。――このように、有限な人間には決して、この無限の空間の全てを知ることはできないのです。

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