yoga school kailas

山のダルマ(11)

 リトリートに入ったら、隠遁所の扉は泥で密封すべきである。それができない場合は、誰ともかかわってはいけない。誰とも話してはいけない。密かに人を観察したりしてもいけない。

 落ち着かずに動き回る心を追い払い、新鮮でない息を吐き出し、良い姿勢を取り、心をリラックスさせ、雑念を断ち切ることさえせずに、すべてに遍在する実在に入っていきなさい。凍った大地に突き刺さったテントの釘(ペグ)のようでありなさい。これらの外・内・秘密における厳格なリトリートは、成就の証となる兆候や性質を速やかに生じさせるだろう。

 もし何か重大なことが起こって、あなたが弱弱しくなり、心が折れてしまい、誰かに会って、さらに会話までも交わしてしまったら、「さあ、これからもっと厳しく修行するぞ!」と思ったとしても、あなたはリトリートの原動力を失い、どんどん心が弛んでくるだろう。一方で、「どんなことが起きようが、ずっと座り続ける。そこに例外は認めない」という覚悟を最初から決めていれば、あなたは次第に隠遁生活を自己管理できるようになり、サーダナー(修行)のことで障害に悩まされることはなくなるであろう。

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