完璧
すべては完璧なのに、
それが完璧に見えず、そこに過失を見、苦しみ、悲しみ、怒るのは、
愛着と嫌悪の故である。
様々な対象に対する愛着と嫌悪によって、現象や現象の変化を過失と見、苦しみ、悲しみ、あるいは怒るのである。
明け渡し、全力で生きる。
「人事を尽くして天命を待つ」
ここでいう「天命」に、自己の観念による良し悪しを設けてはならない。
「頑張ったのに、なんでこうなったんだ!」ということは存在しないということだ。
つまり、もっと正確に言うならば、
「人事を尽くして、あとはおまかせ」。
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