yoga school kailas

固定解除

世界を固定する。
なぜ?
自己を守るために。

自己を守るとは?
過去の経験から来る、自己の欲求、方向性、指向性、
これらを実体視し、過大評価し、これらに従い、
その反対のことを避けようとする。

そのために、身構える。
その自己の欲求の指向性にかなった結果を生み出すために
その反対の現象を恐れるがゆえに
身構える。
こうして世界は固定される。

世界が固定された人は
自己の世界に没入する。

固定された狭い視野と
色のついたレンズで世界を見る。

ここからひずみが生じ
苦悩が生じ
不満が生じ
世界は重く、暗くなる。

だからその重荷を捨てよう。
世界を固定することをやめよう。
すべての思い計らいを捨て
こうなったらいいな、こうなったら嫌だな、という思いをできるだけ持たず
自由なフットワークで
何にも限定されない心で
世界に飛び出して行け。

それは最初は怖いかもしれないが
「すべては神の愛である」という
バクティ・ヨーガの思想によって
その恐怖は消え失せる。

すべては神の愛であり、完璧である、と見て
自己防御をやめ
心のかせを外し
力を抜いて
しかし全力で
すべてに感謝して
無量の愛と友好的な心を、すべての人々と世界に向けて
恐れずに、歩もう。

そのとき、笑いがこみあげてくるかもしれない。
それは自由な心から染み出る、透明な笑いだ。
その純粋な笑顔をもって
世界を恐れずに歩もう。

人は最後には死ぬのだ。
死んだら、この世のすべてのものは捨てなければならない
なら、今捨てよう。
一切の頓着を捨てよう。
手放したときにはじめて、すべてを得ることができる。

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