二つのはざまを超えて
二元的な苦楽の世界と、二元を超えた、何もないように思える世界。
この二つのはざまを超えていかなければならない。
そのためには、真剣に真実を求めると同時に、
そのカギを開ける教え、そして修行が必要だ。
もちろん最も重要なのは、師、至高者、仏陀の祝福だ。
この二つのはざまを超えたところにしか、
安心も、幸福も、悟りも、安らぎもない。
煩悩や現世的な心の反応は、二元の世界に我々を縛り付ける。縛り付けられているという実感もないほどに。
中途半端な空の教えの理解は、我々を間違った無のニヒリズムの世界に縛り付け、結局何も進歩はなくなる。
よって世俗へのとらわれを超え、謙虚に教えを学び、燃えるような渇仰心で修行し、そして師と至高者の祝福を受けるべし。