ヴァイラーギャ・マーラー(放棄の花輪)(8)
6.マーヤーの砂糖でコーティングされた錠剤
マーヤーは大いなる策略を行なう。
彼女は無智なジーヴァを欺く。
砂糖のコーティングの裏には、苦いキニーネがある。
同じように、官能的な喜びという庭の裏には、悲しみの浮世が存在する。
女の微笑の背後には、嫌悪、欺き、狡猾さ、不誠実さが存在する。
緋色の唇の裏には、痰と、疾患を引き起こすエイズが存在する。
薔薇色の頬の裏には生肉がある。
快活な若さの背後には、ふらつく足取りの老いが存在し、
美の背後には醜悪がある。
この世界の魅惑の背後には、
死、病、不運、
サソリ刺症、癌、不名誉、
地震、サイクロン、戦争、原爆が存在する。
このマーヤーの誘惑に騙されてはいけない。
汝自身を知り、自由になりなさい。
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