ヴァイラーギャ・マーラー(放棄の花輪)(28)
第五章「この世の中」
26.今すぐ切符を手に入れなさい
ちょっと耳を傾けてくれ、友よ。ありったけの注意を払って――
大学の副学長職、
海外の大学の客員教授職、
学術博士号、文学博士号、研究奨学金、
大学の講堂での「ノートン・レクチャーズ」の連続講義、
あるいはノーベル賞や金メダル、金の鍵、
これらは人を叡智の館に入るのにふさわしくすることはできないし、
この館のベランダに近づかせることもできない!
こうした学術博士号や文学博士号という自慢の種を放棄するのは、非常に難しい。
それらは、あなたの無智のヴェールを厚くするだけだ!
ヨーガやヴェーダーンタの道は険しい道だ。
それはカミソリのような道だ。
「実践の伴わない」哲学ではないし、
週に2時間講義することでもない。
あなたはすべてを、自分の人生さえも犠牲にし、
侮辱と無礼に耐える心づもりはできているか?
手に椀を持って通りで物乞いする心づもりはできているか?
四つの武器を持っているか?
それなら、さあ、ぐずぐずせずに、今すぐ切符を手に入れなさい。
そして、ヨーガ・ヴェーダーンタの森の大学に入りなさい。
自分自身を鍛錬して、永遠の至福の大海で泳ぎなさい。
率直に言ってくれ。あなたは「ディーラ(賢者)」なのか?
あなたは、広い度量、公平な洞察力、
忍耐力と、自然で無意識的な寛大さ、
チッタ・ヴィサラータ、子どもの純真さを手に入れたか?
あなたはこうしたものを大学で得ることはできない。
この貴重な人生を無駄にするな。――知識の体操や心の曲芸によって、単に空言を造り出したり組み立てたりすることによって。
これはあなたにモークシャ、すなわち自由を与えてはくれないだろう。