ヴァイラーギャ・マーラー(放棄の花輪)(24)
22.対象には少しの喜びさえない
ヒ素が毒物であると知ったなら、
人はそれを決して口にしないだろう。
ものすごくヒ素が怖いからだ!
ある人があなたの前に
甘く味付けした美味しい米の載った皿を置いて、
「この中にはヒ素の粒が入っている」と言ったなら、
あなたはそれを触る勇気もないだろう!
あなたには、ヒ素で死んでしまうという強い確信があるからだ。
無論、あなたは非常に強い確信を持っているので、
(欲望や感覚の)対象は苦悩の原因にしかならないし、
それらは少しの喜びも含んではいない。
そのとき初めてあなたの心は穏やかに休まるだろう。
そのとき初めて、あなたの心が対象に向かって行くことも、
絶えず対象のことを考えることもなくなるだろう。
そしてそのとき初めてあなたは前進することができる。
霊的な道、あるいはヨーガの道を。