ヴァイラーギャ・マーラー(放棄の花輪)(17)
15.生命の終わりは取るに足らないものにすぎない
現世の生命というものは、まったく実在しない。
それは錯覚による一時的なものである。
その終わりは、塵のように取るに足らないものにすぎない。
それは、痛み、悲しみ、争い、涙、
それらにあてがい手当てするもので満ち溢れている。
大げさな無駄話やうわさ話、食べること、眠ること以外に何もない。
世俗の経験には少しの価値もなく、実体もない。
神のみが実在する。
讃えよ、おお、君よ、神を讃えるのだ!
ぐずぐずと先延ばしせず、神を瞑想しなさい――
至福の壮大な流れを、
静寂の満ち潮を、至高の王を、
決して飽きることのない甘露を。