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ヴァイラーギャ・マーラー(放棄の花輪)(1)

ヴァイラーギャ・マーラー(放棄の花輪)

スワーミー・シヴァーナンダ

◎序論

 人生の目的は、セルフ・リアライゼーション――すなわち神意識の実現である。

 それは、ブラフマン――つまりあなたのハートの部屋とすべてに存在する絶対的な自己である唯一の至高なる不滅の原理である。

 儚い感覚的な喜びの渦の中で、あなたは人生の意味と目的を忘れている。あなたは、世俗の儚い無価値な幻影の現われを追い求め、神を求める衝動と魂の切望を滅ぼしてきた。

 何て悲しい状態なのだろう! 不可解なるものはマーヤーである! 不可解なるものはモーハ(迷妄)である!

 あなたは一日たりとも自分のひげを剃らないままでいることはできない。かみそり、鏡、シェービングスティックは、ベッドから起き上がるや否や、あなたの礼拝の対象となる。
 あなたは2、3ヤードも裸足で歩くことができない。靴下と靴を履かせ、靴ひもを結ぶための召使を必要とする。
 あなたは半マイルでさえ歩くことができない。あなたは乗物を必要とする。

 あなたはなんと女々しいのか! どれほど堕落しているのか!

 あなたは無駄に生きてきた! あなたはこの貴重な人生を無駄にしてきたのだ。
 ホテルやレストランや映画館が、あなたの不滅の住居である。
 実に、あなたは不幸な人生を送っている。
 もしつまらない政治問題について何かを語ることができると、あなたは自分を偉大な英雄であるなどとと思う!

 なぜあなたはこの不幸なサンサーラに転がり込むのだ? 恥ずかしくないのか? もし本当に男らしいならば、あなたは世俗的な束縛、生と死、老いと病、渇愛と渇望の束縛の鎖を断ち切らねばならないぞ!
 それが勇気、それがヒロイズムである!
 それが本当の男らしさなのだ。
 臆病者になるな。
 今すぐ始めなさい。
 世俗的な妄想と戦え。
 心、そして感覚と戦うのだ!

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