ワンポイントヨーガ 特別編 7.ネーティ
7.ネーティ
ヨーガには、病気を治したり心身の不調を改善するための身体浄化法がいろいろとあるが、その中でも最も簡単にできるものがジャラ・ネーティ(水のネーティ)だ。
いわゆる「鼻うがい」である。
単に適量の塩を入れたぬるま湯を鼻からそそぎ、口から、あるいは他方の鼻から出すだけ。塩が適量であれば何の痛みもなく、とてもすっきりする。
塩水を入れる容器として、専用のネーティポットも売っているが、100円ショップで売っているような園芸用の小さいジョウロや水差しでも構わない。
鼻が詰まりすぎていなければ、鼻の穴から塩水を入れて、顔を傾ければ、自然にもう片方の鼻の穴から出てくる。
口から出すときは、鼻からスッと塩水を吸い込んで、うまく口から吐き出すようにする。
鼻が詰まりすぎていて、自然に水が出てこない場合は、無理をせずに少しずつ行なう。
問題なくスムーズに出る場合は、大量にやってもかまわない。わたしは以前、バケツと石油ポンプを使って大量にやっていたことがあった。
この水のネーティをさらに強力にしたのが「紐のネーティ」である。
たまにテレビで面白おかしく紹介されることがあるようなので知っている人もいるかもしれないが、鼻から紐を差し込んで口から引っ張り出し、紐の両端を持ってしごくのだ。
これは水のネーティと違って、けっこう痛い(笑)。
いろいろな人を見ていると、これはけっこう男性のほうが苦手で、女性の方が得意な場合が多いようだ。最初は痛いが、非常にすっきりするので、病みつきになる人もいる(笑)。
使う紐は、最近ではラバー製のものが売られているようだが、わたしはそれは使ったことがないので何とも言えないが、個人的には、綿などの普通の紐のほうがいいような気もする。カイラスでは、100円ショップや手芸屋さんで売っているような普通の紐を使っている。ただし鼻に入れやすいように、先っぽを蝋などで固めて加工する必要がある。
これらのネーティは、特に粘液過剰を改善し、それらからくる病を癒す。また鼻の奥の粘膜を強化してくれる。
それによって、経典では「肩から上の様々な病気を治す」と書いてある。
必ずしも全員がやる必要はないと思うが、粘液体質だと思われる人、鼻炎や花粉症の人、視力を改善したい人、頭がぼーっとしやすい人、その他、片頭痛、目、耳、喉などの問題がある人は、試してみてもいいかもしれない。
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