ラームチャンドラ・ダッタの生涯(9)
花が開くと、蜂たちはそこに自らやってくる。
一八七〇年代の後半、人々はますますシュリー・ラーマクリシュナの噂を耳にするようになった。
そして一八八〇年代に入ると、多くの新参者たちがやってきた。師は自分の肉体のことを忘れて、神の探究者たちを救済なさった。
しかしある日ドッキネッショルで、師は聖なる母に、子供のように不平を訴えなさった。
「どうしてあなたはここへ、あれほど大勢の人々をおよこしなさるのですか? わたしは沐浴や食事をする時間さえ見つけることができません。(ご自身の肉体を指されながら)これは穴の開いた太鼓です。あなたが日夜打ちなさるなら、どれくらい持ちこたえられるでしょうか?」
それから別の機会に、師は母に懇願なさった。
「どうぞ、ヴィジャイ、ギリシュ、ケダル、ラーム、そしてマヘンドラ(M)に、少しばかり力をお与えください。わたしの元へ新人が来る前に、彼らが(新しい信者に)ある程度対応できるように。」
このようにして、ラームは師により指導者の一人に任命されたのだった。
大体これと同じ時期に、ラームはまた、コンナガルのハリサバーで、「真実の宗教とは何か?」という講演を行なう認可を師から与えられた。
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