マルパの生涯(5)
主ナーローパは、最初にマルパに、シュリー・へーヴァジュラとへーヴァジュラ・タントラの第二章のアビシェーカを与え、ヴァジュラパンジャラとサンプタで締めくくりました。マルパはこれらの教えを一年間研究し、その後、しばらく休暇を取って町に出かけました。そこで彼はニュに出くわしました。
ニュは言いました。
「君は何を学んだんだい?」
マルパは答えました。
「私はへーヴァジュラを学びました。」
ニュは言いました。
「では、お互いの理解を比べてみようじゃないか。」
二人はそうしました。そしてマルパの方が、へーヴァジュラについてより深く理解していることが判明しました。
ニュは言いました。
「へーヴァジュラはすでにチベットに知れ渡っている。これよりも良い、グヒャサマージャと呼ばれる父タントラがある。それはプラーナが指の先まで流れることを可能にし、手のひらの上に仏陀を乗せることを可能にする。それこそが我々に必要なものだ。」
ニュがグヒャサマージャというダルマの専門用語を使うと、マルパは何も言えなくなってしまいました。
それからマルパはナーローパのもとへと戻り、言いました。
「今日私は街へ行き、ニュに会いました。我々はお互いのへーヴァジュラへの理解を比較し、私の方が勝っていました。しかしニュは、我々に必要なものはグヒャサマージャだと言いました。どうか私にそれをお教えください。」
ナーローパは言いました。
「西の方角にあるラクシェートラの僧院のヴィハーラ・プールナチャンドラ(満月精舎)に、父タントラの大家がいる。ジュニャーナガルバと呼ばれるパンディタであり、スワタントラ・マディヤマカ(中観自立論証派)の典型である成就者だ。そこに行ってダルマを請いなさい。何の障害もないだろう。」
マルパはラクシェートラに向かいました。そして栄光あるジュニャーナガルバに教えを請い、クリヤーの儀式的伝統、ヨーガタントラ、様々なヨーガの応用はもちろんのこと、シュリー・グヒャサマージャのアビシェーカと口頭の教えを受け取りました。秘密のマントラの意味の完全な悟りが、彼の中に生じました。
そのとき、マルパは考えました。
「私はチベットからネパールにやって来て、その地で二人のネパール人の師に出会った。二人から助言を受け、口頭の教えを受けたが、それらに対して今、私が確信を持つことができるのは、ひとえに、偉大なるグル・ナーローパの祝福を受けたからだ。」
明け方、彼はとてもうれしく感じて、ジュニャーナガルバに、このヴァジュラの歌のマンダラを捧げました。
主よ、あなたはすべてのブッダに匹敵するお方
私はグルに礼拝いたします。
純粋なる領域、マハーパンディタ・ナーローパ
そして栄光あるジュニャーナガルバ
私はあなた方の御足に恭しく礼拝いたします。
私はカルマの力によって、チベットのロタクに生まれました。
父母が私を育ててくれました。
マルパ・ロドゥーの名で知られるこの者は
彼らの思いやりによって、ダルマの中に定着しました。
私は父母に、献身と共に礼拝いたします。
彼らの思いやりが、ダルマによって報われるよう、あなたの祝福をお与えください。
生まれていない性質のマンダラの上に
私は、種々の現象の花を活けます。
グルのお体に、供養を捧げます。
私の体に祝福をお与えください。
完全に純粋な空のマンダラの上に
私は、絶え間ないサハジャの花を活けます。
グルのお言葉に、供養を捧げます、
私の言葉に祝福をお与えください。
大いなる至福の心のマンダラの上に
私は、突然切断された思考の花を活けます。
グルの御心に、供養を捧げます。
私の心に祝福をお与えください。
宝石で装飾された大地のマンダラの上に
私は、メール山と四つの州の花を活けます。
グルの身口意に、供養を捧げます。
私の身口意に祝福をお与えください。
純粋な領域の宇宙の大地の上に
五つの元素から、
飲み水、花、お香、
光、香水、食べ物、音楽、そしてその他の供物が生起する。
優れているものはいかなるものでも
私は、主であるグルに捧げます。
私が障害から自由であるように、祝福をお与えください。
宇宙のように限りなく、
日傘、勝利の旗、音楽、
天蓋、垂れ幕、そして似たようなものが
私の心から生じ、私はそれを捧げます。
私の悟りが増大するよう、祝福をお与えください。
覚者ジュニャーナガルバから
私は、偉大なるタントラ、グヒャサマージャを聞きました。
私はそれを、方法と智慧の結合として理解しました。
私はそれを、ダルマのキーとして理解しました。
私はそれを、タントラの大海として理解しました。
私は、物質の贈り物とダルマの両方を受け取りました。
私の心の木は生長させられ、
そして、欠点のないダルマの言葉という葉が生い茂りました。
五つの叡智を所有して、
私は衆生を利します。
五つのステージの至高の道を旅することは喜びです。
光、幻身、そして夢――
これらすべての貴重な口頭の教えは、
あなた方が私にお与えくださったものです。
ジュニャーナガルバよ、あなたはとても親切なお方
今より、無類の解脱の成就が達成されるまで、
どうか、大いなる至福の王冠の宝石で、
私の頭頂を飾ってください。
あなた方は私の心の中心から決して切り離されることはありません。
悲しみと恐怖から解放されて、私はあなた方に救いを求めます。
光り輝く慈悲の鉤をお持ちのお方、
どうか、無明の闇を追い払ってください。
どうか、私の身口意を受け入れてください。
このようにマルパは懇願しました。