マハーシッダ・ティローパの生涯(1)
マハーシッダ・ティローパの生涯
マルパ・チューキ・ロドゥー著
序
あらゆる公式化を超え、空間にあまねく行き渡り、ダンスの九つの特徴とともにある――三つは、献身者を成熟させるカーヤである。:広大な海がそこからやってきて、それはわずかな欠点もなく、その波は三つの純粋なカーヤのダーキニーたちである。
この水から咲き出た一本の蓮華――マハースカ(大いなる楽)――は、ジャガンナータ(衆生の守護者)・プラジュニャーバドラと、12の試練に耐えたマハーパンディタ・ナーローパとして顕現した。私は彼らに礼拝いたします!
三つのカーヤの宝石
無智のためにそれを封印する人々に、
このダーキニーの鍵、秘密の言葉、
この三つ組みの宝石が、あますところなく示されるべし。
導入の如意宝珠を通して、ダルマカーヤが導入され、
夢見の如意宝珠を通して、サンボーガカーヤが体に入り、
伝授の如意宝珠を通して、ダルマカーヤが、現実の存在の中で見せられるべし。
ダーキニーの口頭伝授の太陽光線において、
ラーフ、阿修羅は、宣言を恐れる。それゆえ、
ドデのために適切な著作をするために
ダーキニーたちよ、許しと祝福を与えたまえ!
この口頭伝授の教えは、すべての者のための教えではない。
お腹が空いたからといって、人は自分の親の肉を食べたりはしない。
利益を得られるからといって、人は強い毒の混じったものを売ったりはしない。
素晴らしいショーになるからといって、人は自分の心臓を陳列したりはしない。
さて、ダーキニーの口頭伝授、この素晴らしいものは三つある。
(1)師の特性
(2)弟子の特性
(3)与えられるダルマの実際の存在
第一のものは、慈悲などとともに、成就した伝授を所有している者。
第二のものは、この伝授によって、この生、この身体等で、ブッダに到達するポテンシャルを持つ者。
第三のもの、与えられるダルマの実際の存在には三つある。
外のものは伝授の如意宝珠、疑念を征服するニルマーナカーヤの伝達
内のものは発達の道の如意宝珠、修行に関するサンボーガカーヤの伝達
秘密のものは解脱の道の如意宝珠、導かれるダルマカーヤの伝達
その中でこれは、ニルマーナカーヤの伝達の伝授の如意宝珠である。