マノモハン・ミトラの生涯(7)
マノモハンと従兄弟のラーム・ダッタは賛歌を歌うために毎晩集まり、だんだんとたくさんの人々がそこに参加するようになりました。
シュリー・ラーマクリシュナはマノモハンとラームを奨励なさいました。ある日、師は彼らにおっしゃいました。
「神聖な仲間は必要不可欠なのだよ。人が火の近くに座って暖を取るように、神聖な仲間は心を高い境地へと引き上げる。人は、信心深い人々との親交の中に平安と啓示を得るのだよ。」
マノモハンがシュリー・ラーマクリシュナとその教えに惹きつけられるようになると、彼の母、4人の姉妹、3人の義理の兄弟もまた師の信者となりました。
のちにスワミ・ブラフマーナンダとして知られるようになるラカールは、マノモハンの3番目の姉妹と結婚しました。
ラカールを師の元へと連れてきたのは、マノモハンだったのでした。
しかし、マノモハンの叔母の一人は、彼らの言動を理解することができませんでした。
マノモハンがシュリー・ラーマクリシュナに大変依存しているのを見て、彼女はある日、マノモハンの母親のシャーマスンダリーに注意しました。
「どうかあなたの息子に、そんなに頻繁にドッキネッショルを訪れることをお許しにならないでください。もし彼が現世放棄してしまったら、どうするのですか?」
シャーマスンダリーは答えました。
「わたしの息子が神聖なる人々への奉仕のために彼の人生を捧げるというならば、それは祝福された日が到来したということではないのでしょうか?」
マノモハンは彼女たちの会話を耳にしていました。そして彼がドッキネッショルに到着すると、シュリー・ラーマクリシュナはこう言いました。
「ごらん。献身者はわたしの元を訪れる。けれども彼の叔母はそのことを好まず、彼がここに来ないように彼の母を扇動しようとしている。彼がここに来るのをやめるか、それともやめないか、おまえはわたしに話すことができるかね?」
マノモハンは唖然としました。そして師はすべてをご存知であることを知ったのでした。