yoga school kailas

マノモハン・ミトラの生涯(3)

 料理の本が空腹の胃を満たすことができないように、単なる聖典の学習や無味乾燥な宗教議論、精彩の欠いた機械的な祈りもまた、霊的渇仰心を満たすことはできません。
 マノモハンは遂に、彼が探し続けていた神的食物を、シュリー・ラーマクリシュナの中に見出したのでした。

 1879年10月13日の日曜日、マノモハンが奇妙な夢を見た後日、彼とラームチャンドラ・ダッタ、そして彼らの友人であるゴーパールチャンドラ・ミトラは、シュリー・ラーマクリシュナを訪ねるために、船でドッキネッショルに向けて出発しました。
 マノモハンは、シュリー・ラーマクリシュナは他の修行者のように、剃頭で黄土色の服を着て虎の毛皮の上に座っている、と思っていました。そのため、無地の白い服をきた普通の風貌の男が彼らを自分の部屋に迎え入れ、自分のベッドの上に座るように身振りで指示したときには、彼は大変驚きました。
 マノモハンは、シュリー・ラーマクリシュナの純真さと謙虚さに深く感動しました。
 マノモハンは、ケシャブ・チャンドラ・センとブラフモサマージの熱心な信者であったので、偶像崇拝には反対していました。
 シュリー・ラーマクリシュナはマノモハンの態度を理解して、彼に言いました。

「カスタードアップルの模造品がその本物の果実を思い起こさせるように、神々の肖像画もまた神の存在を掻き立てるのだよ。彼はすべてに遍在しておられる。彼にとっては、あらゆるものの中に顕在することが可能なのだ。」

 マノモハンとラーム、そしてゴーパールは、シュリー・ラーマクリシュナと長いあいだ話をして、平安と喜びに満ちて、夜遅くにカルカッタに戻りました。
 この最初の訪問のあと、マノモハンは毎週日曜日に師に会いに行くことを決めました。

share

  • Twitterにシェアする
  • Facebookにシェアする
  • Lineにシェアする