マノモハン・ミトラの生涯(11)
試練と苦難を通して、神は献身者の信をお試しになります。
かつてマノモハンの長女マニックプラバーが重病にかかったとき、彼は普段通りにはドッキネッショルに通わないと決めました。
彼の母親は彼に尋ねました。
「今日は師のもとへは行かないのかい?」
「お母さん、どうして行けましょうか。」
と、マノモハンは答えました。
「師のもとへ行くのですよ。」
シャーマスンダリーは言いました。
「すべての悪を排除するのは、一体誰の御名でしょうか。おまえが師のもとを訪れている間は、何も惨事はここで起こらないと、わたしは保証できます。今すぐ、師のもとへ行って来てください。誰が死を止めることができるのでしょうか? 今こそ、あなたの信を示すときです。神へすべてを明け渡して平然としていられる人こそが、信仰のある人間なのです。時間を無駄にしてはなりません。師のもとへ行くのですよ。」
マノモハンの妻は、彼がドッキネッショルへ出発する準備をしていることに気づくと、非常に取り乱し、彼を非難して言いました。
「わたしたちの娘が死のうとしているのに、ドッキネッショルに行こうとしているなんて!」
しかし、マノモハンは母親の言葉に多大な敬意を払っていたので、思いとどまることはありませんでした。
彼が出発しようとしたとき、彼の母親は言いました。
「どうか、あなたの娘の病状を師にお伝えして、師が瞑想していらっしゃる場所の塵を少し持って帰っておくれ。」
「師に、娘の病気のことを話せと言うのですか?」
「何をそんなに恐れているのだね? おまえは神の子供ではないですか。師が苦悩をお取り除きになれるように、師に自分の苦悩をお伝えするのは、あなたの義務ではありませんか。」
「このような世俗的な事柄を師に話すことなんて、できませんよ!」
「おまえは、言葉で師にお伝えする必要はないのです。師のもとへうかがって、心の中でお伝えすればよいのですよ。師はすべてをご存知です。師がおまえの痛みを知れば、すべての物事は師のご意思に適って動いていくでしょう。」
彼はドッキネッショルに到着すると、礼拝して師にご挨拶し、信者たちの集いの中に腰を下ろしました。
会話の中で、師はこうおっしゃいました。
「今日、ある男がここに来ようと仕度をしていると、その男の妻は怒って、辛辣な言葉をその男に言ったんだよ。」
その日、シュリー・ラーマクリシュナはしばらくの間、放棄についてお話しになられました。この話の助けによって、マノモハンの心は娘の病気から離れ、彼は勇気をもらいました。
彼は、娘がもう生きていないであろうと感じていましたが、師の恩寵により、彼女は回復しました。