パドマサンバヴァの秘密の教え(97)「自尊心」
◎自尊心
師パドマはこう仰った。
「これら所謂ダルマの修行者達は、尊大さと自尊心の内に大きな野望を持っている。」
ツォギャルは尋ねた。
「それはどういう意味でしょうか?」
師はこうお説きになった。
「自らを学識と教示に関する智慧を持っていると見なす、自惚れの強い者たちがいる。
自らをダルマの敬虔な修行者であると見なす、自惚れの強い者たちがいる。
山に独居する瞑想家であると自らを見なす、自惚れの強い者たちがいる。
自らをパワフルで大きな能力を持っていると見なす、自惚れの強い者たちがいる。
血の匂いをかぎつける肉食動物のように、富や望ましい物を見ると渇望する修行者達がいる。
自分が嫌いなものや危険なものを見ると、解放された野性のヤクのように走り去る修行者たちがいる。
美しい孔雀の羽の目を見る時のように、彼らは自身の徳に酔っている。
彼らは財産を守る番人のように、他人の功徳を嫉む。
いずれにせよ、これら自惚れの強いダルマの修行者達は、自らの大敵である。マーラの手の中にあるそのような迷妄なる人々を哀れに思う。」
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