パドマサンバヴァの秘密の教え(64)「八つの静寂」
◎八つの静寂
師パドマはこう仰った。
「ダルマを修習しているとき、八つの静寂を保つ必要がある。」
ツォギャルは尋ねた。
「それは何でしょうか?」
師はこうお説きになった。
「一.身体の静寂を保つこと。いかなる過激なことにも関わることなく、引きこもれる場所に留まること。
これをすることにより、あなたは激情や論争から離れるだろう。
二.沈黙を保ち、口が利けない人のようでありなさい。
これをすることによって、他人とうわさ話をすることによる精神修養からの逸脱は起こらないだろう。
三.心の静寂を保ち、散漫な考えや娯楽に支配させてはならない。
これによって、思考を超えたダルマカーヤの本質に留まることになるだろう。
四.感覚の楽しみにおける静寂を保ち、食べ物の良し悪しの概念を捨てなさい。
これにより生活が簡素になり、ダーキニーたちが集まることになるだろう。
五.口頭の教示の沈黙を守り、それらの教えを相応しくない人々に与えてはならない。
これをすることで、系統の祝福を受けるだろう。
六.行為においての沈黙を守り、自発的に、偽善ではなく、行動しなさい。
これにより、進歩し、あなたの心に曖昧さが集まらなくなるだろう。
七.経験において沈黙を守り、あなたの経験に関する執着や強い興味から自由でありなさい。そしてそれらを他人に話してはいけない。
これをすることにより、今生の内にマハームドラーのシッディを得ることができるだろう。
八.悟りにおいて沈黙を守り、野望から自由になり、どんな極端にも陥ることなく静止していなさい。
こうすることによって、あなたは悟った瞬間にそのまま解脱することができるだろう。
概して、食事をする時間の間さえも修習できない、マントラなどを唱え終えるまでも静寂でいることが出来ない、おしゃべりを止めることが出来ない人は、沈黙を守ることにおいて僅かな成功もできないだろう。」