パドマサンバヴァの秘密の教え(35)「十善」
十善
ツォギャルは師にこう尋ねた。
「対抗策としての十善はどのように修習したらよいのでしょうか?」
師はこうお説きになった。
「十善には四つがある。
1.身・口・意の純粋な行動は、善趣への再生へと導く。
2.有徳な行為の定義とは、正しい行いがなされるとき、それが幸せの結果を生むという行為のことである。
3.十悪の反対の善を以下に挙げる。
・生き物を助ける
・途方も無く寛大である
・清楚な暮らしを持続する
・誠実に語る
・争いを和解させる
・穏やかに忍耐をもって語る
・意味のあることを語る
・すべての生き物達に慈愛を向ける
・無執着である
・カルマの法則や究極の意味の真理に疑いを持たない。
4.以下に述べることは、あなたの心の連続対の中に善を留まらせる助けとなる。
・真実の教えに信をもつこと
・正しい自尊心と無垢な誠実さを保つこと
・ギャンブルや口論を避けること
・店が並んでいる所を見て回るのを避けること
・常に誠実に行動すること
・怠惰さを取り除くこと
・不道徳な友と交わらないこと
・身・口・意における軽安を訓練すること
・四つの真理の見解を培うこと
・特にあなたの心を、ブッダの道に焦点を当てること
ツォギャルよ、これらの方法で行為することにより、間違いなく高い領域に生まれる果報を得るだろう。
-
前の記事
パドマサンバヴァの秘密の教え(34)「十悪の捨断」 -
次の記事
ソース