パドマサンバヴァの秘密の教え(21)「内の帰依の八つの修行」
◎内の帰依の八つの修行
ツォギャルは師にこう尋ねた。
「『内の帰依』に関して、どのような修行を必要とするのですか?」
師はこうお答えになった。
「それには八つの修行がある。
まず最初に、三つの特別な修行がある。
1.グルに帰依し、グルに対して悪意や、嘲笑するような思いも持ってはいけない。
2.イダムに帰依し、イダムの姿の観想、またはイダムのマントラの読誦を、常に行わなければならない。
3.ダーキニーに帰依し、決められた日に供養を行わなければならない。
次に、五つの通常の修行がある。
1.食べるもの、飲むもののすべての最初の一部分を、甘露としてささげる。
あなたの頭上にグルを観想し、それを供養する。
あなたの心臓の中心にイダム、あなたのへその中心にダーキニーを観想し、それを供養する。
このように修習をするべきである。
2.どの方角に行こうとも、グル、イダム、ダーキニーに懇願する。
頭頂にグルを観想する。
自分自身をイダムとして観想し、守護者としてダーキニーやダルマパーラを観想する。
これは、歩きならがら行なう修行である。
3.たとえ人生や手足を犠牲にしても、あなたの心臓のように愛しいグル、あなたの目のように愛しいイダム、あなたの身体のように愛しいダーキニーについて、修習すべきである。
4.病気や困難や悲しみのようなものが生じたときには、グルに懇願し、イダムに供養し、ダーキニーにごちそうをささげる修行をすべきである。
それ以外に、予言やシャーマニズムの儀式のような他の手段を追求すべきではない。
5.グル、イダム、ダーキニーの美徳を思い起こし、何度も何度も帰依すべきである。
グルに帰依することによって、障害は取り除かれるだろう。
イダムに帰依することによって、マハームドラーの身体に到達するだろう。
ダーキニーに帰依することによって、シッディを得るだろう。」
-
前の記事
被害や恩恵を救済につなげること -
次の記事
パドマサンバヴァの秘密の教え(22)「内の帰依の徳」