パドマサンバヴァの秘密の教え(128)「25人の弟子たちへの歌③」
「聞きなさい、ジュニャーナ・クマーラよ、この教えを取り乱すことなく聞きなさい!
初めには、心は原因によって創られず、
最後には、条件によって破壊されないだろう、
よって、言葉では言い表せない自然な状態に、努力することなくとどまるのだ!
そのとき、求めることなくして成就は発見されるだろう。
これ以外に、他にブッダは見つけられないであろう!」
「聞きなさい、ガンラムのギャルワ・チューヤンよ!
覚醒した悟りの心は、瞑想を通じて作られるものではない。
よって、思考を計画せず、消失せず、思考から解放され、
広く開いた感覚でとどまり、思考を本質的に静めるのだ!
この状態の中で、思考は自然に溶解し、
智慧は求められることなく、それ自体で生じる。
これはそれ自体が覚醒の境地の発見である!」
「聞きなさい、ニャナンのドルジェ・ドゥブジョムよ!
『解脱のボーディチッタ』と名付けられるものは、
本質的で、根本的な自己存在であり、中心や端がない。
それを修正せず、その状態でそれは自己認識、生来の平穏である。
変えず、改めず、自然性の中へ解き放ち、とどまるのだ!
このようにとどまることによって、不安から解放された心は
それ自体がブッダである!」