パドマサンバヴァの秘密の教え(123)「行為から外れること」
◎行為から外れること
三番目は、行為から外れることである。これは二つの部分からなっていてる。時機を逸した行動によって外れるのと、一般的な行為において外れる場合である。
時機を逸した行動によって外れることには、七つの要点がある。
最初は、「蜂のような行為」が、学びや内省、瞑想に先行する。
それは初心者の行為なので、ヨーガ修行者としてそれに従うのは間違いである。
「鹿のような行為」は、専ら道を修習している間だけのための行為である。
それはあなたのサマーディの自由を奪うので、ヨーガ修行者としてそれに従うのは間違いである。
「言葉が不自由な人のような行為」は、要となる経験に到達したばかりのときだけのためのものである。
言葉とその意味の区別がつかないが故に蜂のようであるべき時にこれに従ったなら、間違いである。
「ツバメが巣を探している時の行為」は、あなたが個人的な経験を得た時だけのためのものである。
サマーディに習熟した後もそれに従うことは、それがサマーディの障害になるので過ちである。
「狂人のような行為」は、あなたの経験が安定した時だけのためのものである。
部分的な経験を得ただけの時は、その意味を完全に理解していないので、この行為に従うのは過ちである。
「ライオンのような行為」は、完全な見解を得た時だけのためのものである。
経験を得ようとしている時にそれに従うのは、未だその見解に確信を見出していないことから、他の現象に圧倒される可能性があるので過ちである。
「犬や豚のような行為」は、精通の域に達した時だけのためのものである。
不適切な時にそれに従うのは、ダーキニーの罰の報いを受けるので過ちである。
堕落していない行為に従うとき、あなたの個人的な経験は、ダルマターの本質的な性質として発達し始める。
原理に精通したことで、あなたは他人の信仰心のない心を変容し、死者を生き返らせ、奇跡的な技を行うことが可能になる。
上記の行為を悪用するなら、それは「行為から外れること」と呼ばれ、あなたは結果を出すことが出来ないだろう。
ツォギャルよ、このような方法で誤った状態へ外れることを避けたいなら、経典に記述されている正しい行為に従いなさい!
二つ目に、一般的な行為において外れることとは、あなたが一時的にダルマと調和しない流派の言動をとることである。
もしそれが覚醒の道とならないならば、それは見せ掛けと呼ばれ、行為から外れることとなる。
ツォギャルよ、一般的な行為において誤った状態へ外れることを避けたいなら、何であれあなたが従う言動が覚醒への道となるかどうかを確認しなさい。