パトゥル・リンポチェの生涯と教え(114)
◎ドゥドゥプチェン三世との出会い
ストゥーパの周りをまわっているとき、パトゥルはド・キェンツェー・イェーシェー・ドルジェからの手紙を受け取った。若いドゥドゥプチェンのトゥルク(転生者)の教育を監督してほしいということだった。そのあとすぐに、ストゥーパを周行するための道の東側に行くと、パトゥルは新たに認定されたそのトゥルクと偶然出会った。
パトゥルはそのとき、ストゥーパの周行を完了するために、マンジュシュリー・ナーマ・サンギーティを唱えていた。二人が対面したとき、パトゥルはちょうどこの一節のくだりに来ていた。
偉大なる叡智を通じて、一瞬のうちに
彼は一切のものを悟り、見た。
パトゥルはのちにこう言っていた。
「これがわたし以外の誰かに起こったとしたら、それは吉兆な縁であり、このトゥルクが偉大なる学者になるというサインである!」
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