バクティヨーガの修行の九つのムード 2.キールタナ
2.キールタナ
キールタナとは、至高者の栄光を歌うことである。
献身者はそれによって神への思いに喜び、わくわくし、ぞくぞくする。
彼は神への愛の中でエゴを失う。
神への最高の愛によって、鳥肌が立つ。
神の栄光を思い、泣く。そして涙で喉が詰まり、神のムードに没入する。
献身者は、常に神の御名を唱え、そして誰と話すときも、神の栄光だけを話す。
どこに行こうとも、彼は神を称える歌を歌う。
また彼は、踊りなどを踊ることもある。
これらは純粋な心から生じるものでなければならず、ただ単に他者に見せるための、偽りのものであってはならない。神は人々の心の内も含めすべてをご存じなので、神を騙すことはできないのである。
そこには完全な率直さがなければならず、そしてそれらすべての行動は、心から自然に流れ出るものでなければならない。
これは、神にアプローチするすべての方法の中で、最もやさしい道である。「カリ・ユガ」や「鉄の時代」などといわれる現代においては、キールタナこそが最高のヨーガであり、定められた献身の道なのである。
献身者の心は、神の御名と栄光を歌うことに常に夢中になり、自然にこの世間への関心を失う。昼も夜も神の存在を感じ、エゴは減少していく。そして彼は心の底からサートウィックで純粋になる。
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