ニティヤーナンダの生涯(8)
◎ニティヤーナンダと母サチ
翌朝、マハープラブはニティヤーナンダを自分の家に連れていき、母にこう言いました。
「お母さん、ご覧ください。お兄さんのヴィシュヴァルーパを連れてきました。」
母サチはニティヤーナンダを見て驚き、喜びながらこう言いました。
「あら本当! ヴィシュヴァルーパにそっくりだわ。」
そしてニティヤーナンダにこう言いました。
「あなたは本当に、私の息子のヴィシュヴァルーパなの?」
ニタイは答えました。
「はい、お母さん。私はあなたの息子のヴィシュヴァルーパですよ。」
サチはニタイを胸に抱きしめ、口づけし、眼からこぼれる涙で彼を濡らしたのでした。
それから彼女はこう言いました。
「息子よ! どうしてあんなに冷酷になって家出して、私を長い間泣かせたのだい?
まあとにかく、今は優しい息子になって帰って来たから、めちゃくちゃなニマイのお世話をお願いね。もう私の心配は終わったわ。」
しかし、ニマイもめちゃくちゃでしたが、狂気の様相においてニタイはニマイを凌駕していました。
愛の酒で深く酔っ払って、ニタイは子供のようにシュリーヴァスの家で暮らし、シュリーヴァスのことを「ババ(お父さん)」と、彼の妻マーリニーのことを「マー(お母さん)」と呼び、愛される子供のように、あるときは頑固になり、またあるときはつまらないことで怒ったり、喜んだりしました。
彼はマーリニーの膝の上に座り、子供のように彼女の乳房をしゃぶり、彼女がその手で与えたものしか食べませんでした。
彼については、すべてのことが並外れており、超越的でした。
あるとき、彼がシュリーヴァスの家の庭で何かを食べていると、カラスがやってきて、タクルのために明かりとして使うギーが入った小さな壺を持ち去ってしまいました。
マーリニーは深く悲しみました。
ニティヤーナンダは彼女が悲しんでいるのを見ていられず、そのカラスを呼んでこう言いました。
「兄弟のカラスよ! 来てください。
私のランプを返して、パンくずを持っていってください。」
すると、ああ! カラスは戻ってきてランプを返したのでした。
これを見てマーリニーは、ニティヤーナンダのサンカルシャナとしての本来の姿を思い出したのでした。
彼女はそれを思い出すと、意識を失ってしまいました。
意識を取り戻すと、彼女はサンカルシャナとしてのニティヤーナンダの賛美を歌い始めました。
「おお、私の主よ! あなたはシェーシャとして、その頭で無限なるブラフマーナンダを支えていらっしゃいます。
あなたはラクシュマナとして、ラーヴァナの一族をすべて滅ぼされました。
あなたは鋤でカリンディ河をご自分の傍に引っ張りました。
あなたはグル・サンディーパニ・ムニの息子を、ヤマの世界から連れ戻されました。
カラスからランプを取り戻すことなど、あなたにとっては些細なことだったのです。」