ナラシンハ・ジャヤンティー
今日は至高者ヴィシュヌ神の化身の一人、半分ライオン、半分人間の姿をしたナラシンハ(ヌリシンハ)のお誕生日(ナラシンハ・ジャヤンティ―)です。
暴虐によって宇宙を支配していた魔王ヒラニヤカシプの息子プラフラーダは、魔王の息子であるにもかかわらず、ヴィシュヌ神を強く信仰していました。そのため、ヒラニヤカシプや手下たちはプラフラーダを火あぶりその他の様々な刑で責め、殺そうとしましたが、プラフラーダは心を変えることなく、また至高者への強い信仰によって守られていたため、どんな責め苦も彼を殺すことはできませんでした。
プラフラーダはさらにヒラニヤカシプに、至高者ヴィシュヌこそが一切の主であると説きました。するとヒラニヤカシプは激怒し、「ならばこの柱の中にもヴィシュヌがいるというのか!」と言って、宮殿の柱を拳で殴りました。するとその柱の中から至高者ヴィシュヌがナラシンハの姿であらわれ、プラフラーダを、そして宇宙を救うために、ヒラニヤカシプを倒したのでした。