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ド・キェンツェー・イェシェー・ドルジェの生涯(10)

 その後、彼はコルゾ・リン、つまりサムイェーのダルマパーラ寺院で、七晩にわたって、否定的な感情や概念の目覚めを根本から取り除くためにチョの修行を行ないました。翌日、ダルマパーラの僧侶がやって来て、彼を地下室に閉じ込めました。そこは完全な暗闇でした。彼はそこでチョの修行を行ない、これまでの中で最高の瞑想をしました。彼は彼の名を呼びながら脅かそうとする様々な姿や音を見聞きしました。それは恐るべきものでした。そして彼はこう思いました。

「これがダルマの主・ドドゥプチェンが私に行なうよう命じたことなのだ。だから、この修行のためにたとえ自分の命を犠牲にしようとも、私には恐れや後悔はない。もし私に死ぬことへの恐れがないなら、世界全体が敵として現れようとも、全く悩まされはしないだろう。」

 すると一切の不安が和らぎ、ダルマパーラの僧侶が扉を開けて彼を連れ出し、そして彼に敬意を払いました。

 ツェリン・ジョンでは、彼はジグメ・リンパの墓に供物を捧げました。彼はしばらくそこにとどまりたくなりましたが、そうしませんでした。それからペリ僧院にて、ツォギャルのトゥルクからトゥルティクと他の教えの伝授を受けました。

 ミンドリンとドルジェ・タク僧院を訪れた後、彼はチャクサム・チュオ・リに行き、神聖な洞窟でツォクの供養を行ないました。夢の中でタントン・ギェルポに会い、祝福を受け取り、そしてそれによって彼は至福、透明性、ならびに空性の経験で満たされました。そこでド・キェンツェーはグル・リンポチェのクツァプの姿をテルとして見出し、テルの守護者が、ドドゥプチェンに会うまではそれを誰にも明かしてはならないと告げました。

 彼はラサのモンラム僧院にて供養を捧げ、テモの摂政によって大きな尊敬と承認を与えられました。

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