シュリー・チャイタニヤ・マハープラブ(26)
「シュラッダーは、得るべきもの(アビデーヤ)である。
シュラッダーとは、クリシュナへの確固たる無条件の信という意味である。
シュラッダーを持つ者たちは、バクティを実践するにふさわしい。
バクティには、異なった態度に従って、さまざまな段階がある。
バクティを培うにあたっては、64の手段がある。
それらの中で最も重要な五つをここに挙げよう。
1、聖者との交流
2、クリシュナの御名のキールタン(信仰歌の詠唱)
3、バーガヴァタを読むのを聞くこと
4、クリシュナにゆかりのある聖地に住むこと
5、彼の神像への恭しい奉仕
欲望を放棄し、唯一の求めるべき対象であるクリシュナに完全なる庇護所を求める者は、デーヴァ、リシ、または霊などには加護を受けない。
それにもかかわらず、聖典に説かれる義務や儀式を放棄してクリシュナに礼拝する者は、禁じられた罪深き道への誘惑に駆られることはないのだ。
聖典に説かれる叡智と僧院生活は、バクティを培うエッセンスではない。」
「バクティの最終的な果実は、プレーマ(理由なき愛)である。
バクティにはその本来的な形(スワルーパ)と、外来的(抹消的)な形がある。
シュラッダー(信)を持つ者は、信仰深い人々と交わる。
そのような交わりは、クリシュナの御名を聞き、唱えるという好機をもたらし、それに対するルチ(味)を開発する。ルチは、心の奥底においてクリシュナへの情熱を生じさせたいという思いへと発展する。
この感情が深まると、それは究極の果実であり、すべての至福の形の源であるプレーマと呼ばれるのだ。」