シュリー・チャイタニヤ・マハープラブ(23)
【ヴァーラーナシーにて】
チャイタニヤはヴァーラーナシーで、マニカルニカ・ガートで会った信者のタパン・ミスラと共に10日間過ごしました。そこにはプラカーシャーナンダという高慢な一元論者がおり、彼はチャイタニヤがプリーにいる頃に下品な手紙を送ってきたことがありました。あるブラーフマナが、チャイタニヤのヴァーラーナシー滞在を、次のようにプラカーシャーナンダに知らせました。
「その荘厳さと力に対してふさわしい表現が見つからないほどの苦行者が、ジャガンナートからやってきました。彼は大きい手足と最上の黄金のような麗しさ、長い腕、蓮華のような目といった、神が持つすべての特徴を備えています。誰も彼もが彼を見てクリシュナの御名を唱えています。バーガヴァタ・プラーナの中の偉大なすべての特徴が彼に見受けられます。彼がクリシュナの御名を歌うとき、涙がガンガーのように目から流れます。彼は踊り、笑い、歌い、泣き、またあるときはライオンのように叫んでいます。彼はクリシュナ・チャイタニヤという名です。彼に会うことは、神の鋳型を知ることのようです。」
哲学者プラカーシャーナンダはただ笑ってその報告をあざけり、この新参者を苦行者ではなく名人と呼び、「ヴェーダーンタの所在地であるカーシーでは、センチメンタルな株の取引はしない」と言って、その評判を却下しました。
チャイタニヤは、彼が聖なるトリヴェーニ(聖なる三本の川の合流点)で沐浴することになったアラハバードまたはプラヤーガと呼ばれる聖地へと旅を進めていきました。ヤムナーの景色は、その急流に無謀にも身を投げたくなる程、チャイタニヤをクリシュナ意識でいっぱいにしました。