グル・プールニマ

　次の満月は七月三日の夜ですが、グル・プールニマ（グルの満月）といわれ、一年で最も祝福の強い満月といわれます。
　
　この日は聖仙ヴィヤーサの誕生日であり、またお釈迦様の初転法輪の日であるという説もありますが、占星術的にもこの満月は射手座の満月です。射手座の支配星である木星（グル）は、まあ名前自体がグルというわけですが、グル、シヴァ神、真理などをあらわしますので、その位置に月が入るということで、最も祝福が強くなるということですね。

　ネットにもいろいろグル・プールニマについて出ていますが、インド雑貨のシーターラーマのブログのものがよくまとまっていたので、以下に一部引用させていただきます。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

グル・プールニマーの日には、新しい誓いを立て、それを実行することが慣例的に行われています。
例えば、霊的な師がいれば、師からマントラを授かり、それを毎日唱える誓願を立てます。
あるいは毎日瞑想をする、肉食をしないなど、その他の霊的な誓願を立て、実行するのもよいでしょう。

グルの役割について、スワミ・シヴァーナンダは次のように語っています
「人が成長するために、あなたはグルの重要さと神聖な意義について理解していますか。インドがいままでグルを大切にし、グルの意識の光の中で生き続けているのには理由があります。理由もなく、毎年この古くからの伝統を祝い、度々グルへ敬意を払い、信義と忠誠を再確認しているのではありません。グルは、悲しみと死の束縛から脱却させ、真理を体験させる、人々にとっての唯一の保証人なのです。」

またスワミ・シヴァーナンダは、グル・プールニマーの日に行うべきことについて次のように語っています。
「このもっとも神聖な日は、ブラフマームフルタ（午前４時）に起床しなさい。そして、グルの蓮華の御足を瞑想するのです。心の中で、彼の恩寵を祈りなさい。こうしてはじめて、あなたは成就に至ることができます。早朝には、熱心にジャパや瞑想を行いなさい。」

「沐浴したあと、グルの蓮華の御足を礼拝しなさい。また彼の絵や写真に、花やフルーツを供え、お香や樟脳を焚くのもよいでしょう。この日は、断食をするか、食べても牛乳やフルーツだけにするべきです。午後は、あなたのグルの信奉者たちと一緒になり、彼の栄光や教えについて話し合うとよいでしょう。」

「夜は、信奉者たちが集まり、神の御名やグルの栄光を歌いなさい。グルを礼拝するもっともよい方法は、彼の教えに従うことです。彼の教えの顕現としてあなた自身が輝き、彼の栄光とメッセージを伝えなさい。」

グル・プールニマーの日からは、チャトルマースとよばれる神聖な時期が４ヶ月間続き、インドではこの期間に多くのお祭りが行われます。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー