グル・バクティヨーガ(57)「グルの君臨」
◎グルの君臨
私は、最高の完全なる存在であり、聖なるヴェーダの開示者であるグルに、ジュヤーナとヴィジュニャーナを包含するヴェーダのエッセンスを蜂のように抽出し、それを帰依者にお与えくださるグルに礼拝し奉ります。
真の弟子は、尊敬すべきグルの蓮華の御足を、自分のハートの奥底の王座に君臨させるべきである。
グルに会った際の弟子の第一の務めは、謹んで彼に挨拶することである。
バーガヴァタには、24のウパグル――つまり五大元素、太陽、月、海、動物など――を持ったアヴァドゥータの話が説かれている。彼は、それらの些細なものから、至高なる叡智を学んだのである。
彼は弟子の中の最高者である。彼は一心に、何も考えずに、グルだけを礼拝するのである。
サットヴァが求道者の中で増大すると、彼は公明正大になり、グルへの真の信仰が開発される。
グルは、まさに平等視の権化である。ゆえに、彼はすべての弟子を平等に見ている。
クリシュナはウッダヴァに仰った。「祭官の中ではわたしは聖仙ヴァシシュタ、導師の中ではブリハスパティ(神々の教師)なのだ。聖者の中ではわたしは神仙ナーラーヤナ、純潔を貫く者の中では聖仙サナトクマーラなのだ。」
弟子はグルの下でお仕えしているときには、決して他者に自分への奉仕をさせてはならない。これは彼の霊性の成長の大いなる障害となる。
人々をあなたのグルバイ(兄弟弟子)にすることで、あなたのグルに栄光をもたらしなさい。これは、グル・バクティを開発するための王道である。
-
前の記事
自己の明け渡し(4) -
次の記事
グル・バクティヨーガ(58)「学識を超えた謙虚さ」