キリストに帰りなさい
「そのようなものは倒れます。それらは砂上の楼閣であり、長くは続きません。エゴイズムを土台とし、地位や名誉のために競争をし、現世的快楽を目的と持つようなものは、遅かれ早かれ滅ぶに違いありません。
もしあなた方が滅びたくないならば、キリストに帰りなさい。
あなた方はキリスト教徒ではありません。
キリストに帰りなさい。どこにも身を横たえる場所さえなかったキリストに帰りなさい。
あなた方の宗教は、贅沢という名の下に説かれた宗教です。何という運命の皮肉でしょう! あなたがたは滅びたくないならば、宗教を完全に変えなさい。正反対のものにしなさい。あなた方は神と物欲の両方に仕えることはできません。
この繁栄のすべて――このすべてはキリストから来ているでしょうか? キリストはこのようなことのすべてを否定されたでしょう。あなた方がこの二つ、このすばらしい繁栄とキリストの理想とを結びつけることができるなら、それは結構なことです。しかしできないならば、キリストの下に帰り、こういった無駄な探求を諦められたほうがいいでしょう。キリストのいない宮殿に住むよりも、彼と一緒にぼろを身にまとって暮らすがよろしい。」
――ヴィヴェーカーナンダ
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