カルマの法則
ちょっと質問があったので、カルマの法則について、ちょっと基本的なことを改めて書いてみたいと思います。
カルマの法則というのは、実は多重的な意味を含んでいます。
そしてその最も基本となるのは、ニュートンの作用反作用の法則と同じだといえば、最もわかりやすいかもしれません。
簡単にいうと、たとえばここにゴムボールがあったとします。
これを指で押し、指を離したら、どうなるでしょうか?
当然、もとに戻るでしょう。
それは、当たり前ですが、
①押した方向と全く逆方向に、
②押した分と同じ分だけ、
戻ることになります。
これが、すべての現象において生じるという考えです。
たとえばわたしたちが他人に苦痛を与えた場合、
①逆方向、すなわち自分に
②与えた分と同じ分だけ、
苦しみが返って来ることになります。
他人に幸福を与え場合は当然、
①逆方向、すなわち自分に
②与えた分と同じ分だけ
幸福が返って来ることになります。
つまり、宇宙は常に、平静なプレーンな状態に戻ろうとしているわけです。
我々がこの世においてこの体を使って、あるいは言葉で、あるいは心で、何かをなした場合、それはこの宇宙にある種のゆがみを生じさせるわけです。そしてそのゆがみがもとに戻ろうとする力、これがカルマの法則によって、自分にカルマが返って来る力であるということができます。
ですから難しいことではないのです。やったことが返って来る。因果応報。ただそれだけなのです。
だから簡単にいえば、
・他人の幸福を願って生きる。実際に他人を幸福にする。
・他人の不幸を決して願わず、実際に他人に苦痛を与えない。
・自分に返って来た苦しみは、一つのカルマが終わろうとしているのだと考え、それ以上、心を動かさない。
・与えられた状況に満足し、必要以上の欲望を持たない。
このような生き方をするならば、その人は自然に幸福になっていくでしょう。幸福のカルマしか返って来なくなるからです。
さて、最初にも書いたように、カルマの法則はこれだけではなく、もう少し重層的な意味も持ちます。しかしそれは複雑になりすぎるので、とりあえずこの辺にしておきましょう。
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