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アラク・ド・ガクへのアドヴァイス(2)

 甘く流れ落ちる山の渓谷、
 天へと昇る岩山の宿、
 白き月光が優しく降り注ぐ露の滴――
 この山奥の隠れ家は、天界さえも凌ぐ。

 細い木々の舞いは情念をかき立てず、
 甘い鳥のさえずりは執着も嫌悪も招かず、
 概念を超えた穏やかで涼やかな木陰に包まれて――
 このような若々しい交わりこそ、静寂の虚無より優れている!

 瞑想の妨げとなる雑音に煩わされることなく、
 この優れた、誰にも邪魔されない孤独の境地で独り、
 心の老猿は彷徨う場所を失い、
 かくして内なる安住の地を見出して満足を得る。

 群衆の賑わいの下では、
 我々の過ちや有害な思考が、星々を覆い隠す。
 しかし、三重の孤独の冷たい蜜の光に抱かれるとき、
 適切な解毒剤によって、そうした過ちは容易に克服される。

 悲しみの波立つ思いに乱されぬとき、
 心の池の如き表面は静かで、微動だにせず、
 信仰と慈悲の映し像は容易に現われる。
 かくの如き不動の中に、なぜ伴侶が必要だろうか?

 心の鏡を幾度も磨き清め、
 物事や状況に煩わされなければ、
 学び、省察、瞑想は、明瞭な印象を現わす。
 そこでダルマの光の夜明けを迎えるのを、何が妨げられようか?

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