『なんてことはないさ』を忘れずに。
以前見た夢。
ヒマラヤのガンゴートリーまたはそのあたりの町の大きな建物で、ある凶暴な男が、お姫様のような女性を追いかけ回している。
私(これは厳密には現在の私とは違う人物だが、この夢の中での私のアイデンティティはこの男にあったので一応『私』とする)はその彼女を救うために、その凶暴な男に、お前の娘を人質にとっていると告げ、逃げていく(実際に人質にとっていたのかは不明)。
そうしてその男の眼を自分に向けさせることで女性を救うことに成功し、しかも自分も何とか逃げおおせる。
これで一応この物語は終わるのだが、次にこの物語の「逃げ切れなかったヴァージョン」が始まる笑。
私はその男につかまり、彼の娘を連れてくることを約束して(本当に人質にとっていたのかは不明だが)その場を去り、ゴームク(ガンガーの源流)方面へと向かう。
そこでどこかに逃げることも可能だったのだが、なぜか私は逃げずに、そのスリルある状況を楽しみつつ、進んで行く。
そして頭の中で、その凶暴な男に、何かヒンドゥー教系の学校に行かせ、学者にさせようかと考えている。なぜかそれを彼は受け入れるだろうと思っている。そして彼が偉大な学者になったら、彼を自分の助手にしようと思っている。
そのようなことを考えつつ、険しい崖などを登り、ゴームクを越えて、そのさらに先にある花園へと向かう。
その途中に山小屋のようなものがあり、そこにアーナンダマイー・マーと彼女の信者たちがいた。アーナンダマイー・マーは非常に若くて美しかった。最初、風貌が写真で見るより現代的な感じがしたので、その人がアーナンダマイー・マーなのかわからなかった。
彼女たちはもうそこからの帰り支度をしていた。そこでしか売っていないお茶の話をしていたので、私もそれを買って帰ろうかと思ったが、夜明け前の時間だったので、薄暗くてよく見えなかった。
やがて夜が明け始め、朝の光が射し込み始め、みんなで朝のお茶を飲みながら、楽しい話が始まった。
そしてそこで、アーナンダマイー・マーが作ったという歌をみんなで繰り返し歌った。
その歌は、
「『なんてことはないさ』を忘れずに。」
という歌詞の後に短いフレーズの歌詞が続き、それを延々と繰り返すというものだった。この夢を見たときはそのメロディも覚えていた。というより、このとき意識は夢から覚めたのだが、夢から醒めてもこのメロディは聞こえ続けていた。現実世界のスピーカーから流れているのかとも思ったが、聞いたことのないメロディだったので、そんなはずはなかった。
この後、もう一度寝て、朝起きたとき、また違う夢もいろいろ見ていたにもかかわらず、この睡眠の最初のほうで見た夢を鮮明に覚えていたので、一応書き記した。残念ながらあのメロディは忘れてしまった・・・
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