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「解説『至高のバクティ』」第4回 「バクティ」④(6)

 はい、次に、「至高者の本質を学び、それを唱えること」。これは簡単に言うと、例えば皆さんの場合は『バカヴァッド・ギーター』、あるいは『ラーマーヤナ』、あるいはもうすぐ出る予定ですが『クリシュナ物語』とかそういった――この『バクティスートラ』でもいいけども――そういった至高者について書かれたいろんなことがある。いろんな教えがあるね。
 中心的になるのは、やはり今言った『ラーマーヤナ』、『バカヴァッド・ギーター』。あと『バーガヴァタム』というのがあるんですねけどね。『バーガヴァタム』というのは今言った『クリシュナ物語』が中心になっているやつで。この『バーガヴァタム』自体はすごい長いので、その中の『クリシュナ物語』の部分だけを今回出そうとしているんですけど。その辺が中心ね。そこに例えばラーマはこうでしたとか、クリシュナはこういうふうに生きましたとか書いてあって、しかもそのさらに深い意味合いであるとかいろいろと書いてある。そういったものをまずは学び、そして唱える。唱えるっていうのは日々自分で本を読んでもいいし、あるいは実際にみんなに聞かせるでもいいけども。
 つまりこれはね、これもだから「なんでなんだ?」っていうのは置いておいて、結論だけ言うと、至高者がこの世に降りて来て――その代表的なのが『ラーマーヤナ』のラーマと、それから『クリシュナ物語』のクリシュナなわけですけども――そのリーラーね、つまりどのように生きて、どのようにこの世を救済したのかという物語を、あるいはそれに付随するいろんな意味とかを学ぶこと、それを何度も唱えること、これがわれわれに悟りをもたらすという発想があるんだね、バクティの中にね。
 これをなんでかは今は言いません。なんでかは今言わないけれども、いつも言っているように、この世にはいくつかキーがあるんだね(笑)。皆さんの無智をグッと破壊するキーがあって。で、そのキーというのは実際には個人個人でちょっと違うんですけども。でも一般化できるキーのいくつかがある。その一つはこれなんだと考えてください。つまり至高者のリーラーを学び、それを何度も何度も唱えると。

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