「解説『スートラ・サムッチャヤ』」第13回(15)
◎喜の重要性
はい。ちょっとまとめますよ。四無量心を極める実践ね。そして菩薩道の強い決意と忍辱。そしてまあ、プラス、できるなら今日配ったね、この「サマンタバドラの行」を日々行なうと。
あと今日言ったことで一つちょっとピックアップして大事なことを言うと、三番目の「喜」のところね。いつも言っているけど、修行者ってここで引っかかる人がいる。つまり阿修羅的に嫉妬心とかで引っかかる人が多いけど。今日ちょっと冗談っぽく「負けるが勝ち」って言ったけど、でもそれくらいを目指してください。つまり、ちょっと変な話なんだけど、自分の目標、今生の目標――もちろん自分は全力で頑張るとして――他の修行者全員の踏み台になると。みんな、わたしの頭に足を置けと。全員わたしを追い越させると。ね(笑)。それくらいの慈愛だね。追い越してもいいよ、じゃなくて、追い越させると。もちろん自分も全力で頑張るんだよ。自分も全力で頑張るんだけど、その上で、わたしを踏み台にして全員わたしを追い越せと。それが理想だと。目標だと。そのような人物になる、と。
でも今日わたしこういうこと言っちゃったからさ、これをもし全員がもし素直に聞いたら、全員がそうなちゃって――全員が「頭を置け」ってなっちゃって、そういう聖なる譲り合いね(笑)、聖なる愛の王国ができあがる。もしそうなったとしたらね、それは最高に素晴らしいね。まあそうなるかどうかは別としても、少なくとも自分はそうなんだっていう気持ちを持ち続けてほしいね。
はい、じゃあ終わりましょう。
(一同)ありがとうございました。
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