「私が見たブラフマーナンダ」より「我が師」(11)
スワミ・プレーマーナンダは、いつもガンガーで沐浴をしてから、シヴァ寺院と母なる神の寺院に礼拝を捧げていました。
マハラジの頼みで、スワミ・プレーマーナンダは、私を従者として同行させてくださいました。こうしてわたしは毎日、彼にお供していました。人ごみの中でスワミ・プレーマーナンダに手を掴まれたとき、私は感激しました。
ある日、わたしたちがアンナプールナーの寺院にて礼拝を終えると、その寺院の長である僧が、スワミ・プレーマーナンダの首にマリーゴールドの花輪をかけました。スワミはその花輪をわたしにくださろうとして、ご自分の首から外そうとなさいましたが、同時にわたしは花輪に手を添え、頭を下げて言いました。
「いいえ、聖者様、どうかこの花輪をつけていてください。あなたはとてもお美しゅうございます!」
その「美しい」という言葉が、スワミに「神の美」を思い起こさせ、彼は恍惚状態に入りました。そのお顔は輝き出し、全身から光を放ち始めました。
彼はゆっくり歩きながら、寺院を後にされたので、わたしは彼に付いていきました。
寺院の路地は相変わらず込み合っていましたが、人々はスワミをじっと見つめ、われわれの両側に退き、道をあけました。その場に居合わせたすべての人が、光り輝く彼を目の当たりにしたということは、完全に明白でした。
群衆が、スワミ・プレーマーナンダを静かに見つめながらじっと立ち止まっている中、わたしたちはヴァーラーナシーの通りを歩き続けました。
彼は周囲のことを忘れて、神への思いに完全に没入されていました。
わたしたちが僧院の門に差し掛かるのを、僧院長であるスワミ・ニルバラーナンダは、ベランダから見ていました。すぐさま彼は僧たちに、スワミ・プレーマーナンダのために特別な歓迎の用意をするように命じました。
わたしたちが僧院の敷地に入ると、鉦や法螺貝、そしてベルの音が鳴り響いていました。そして、わたしたちがベランダに着くと、スワミ・プレーマーナンダはご自分の首から花輪を外し、それを僧院長の首にかけられました。
そして徐々に恍惚状態はおさまり、神の光も消えていきました。