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「私が見たアドブターナンダ」より抜粋(15)

 前述のように、ラトゥ・マハラジは出家後一年半の間、バラナゴル僧院にずっと滞在していた。この時期(おそらく1888年の冬)、彼は肺炎にかかった。シャラト・マハラジとニランジャン・マハラジは、彼が回復するように看病していた。病気中、ラトゥ・マハラジは、以前にもまして風変わりだった。――彼は医師の命令に従わなかった。

 以下の情報は、ラトゥがちょうど回復した後に僧院を去り、ラーム・バーブの家に滞在していたころのことである。そこでは、ラーム・バーブの妻(ラトゥはよくマザーと呼んでいた)の世話と管理下で、彼はすっかり元の活力ある健康な体を取り戻した。以下に述べるこの時期の出来事は、ヨゴディヤーナのシヴァラーム が報告してくれた。シヴァラーム は、とても頻繁にラーム・バーブの家を訪れていた。

『その時期、ラトゥ・マハラジの体からはある種の光が発せられていた。――そして、彼の目はいつも半分閉じていた。唇はいつもかすかに動いていた。本当にたまに、彼は誰かと口をきいた。彼はまっすぐな首を少し左に傾けて座っていたが、それはまさに彼が誰かと戦っているかのように見えた。彼の体は、日夜、厚い布と毛布で覆われていた。午後の間中、彼はお日様の下に座り、数珠を操っていた。』

 マザーがプリに行ったとき、マハラジは僧院に戻り、4~5か月間僧院に滞在した。以下は、この時期に起こったことについて、ラトゥ・マハラジの口から直接聞いたことの一つだ。

「ある日、ブラザー・シャシが”オールド・スワミ”(スワミ・サッチダーナンダ)に、早朝寺院に捧げる師の歯ブラシとして、葉っぱを取り除いた新鮮な木の小枝などを取ってくるように頼んだ。オールド・スワミは、小枝の先端の片方を打って柔らかい繊維状にしてブラシのようにすることを知らなかった。だから彼は普通の人がしているように、小枝をそのまま打たないままで持っていった。師に朝ご飯を捧げる時間、シャシは”オールド・スワミ”をこっぴどく叱り、彼に駆け寄って言った。

『ろくでなし! 君は今日、師の歯茎を血だらけにした。よく教えてやろう。』

 僕は”オールド・スワミ”に叫んで、

『親愛なる兄弟よ、何を見てるんだ? 逃げなさい!』

と言った。そして彼は飛んで逃げ、事態はすぐに鎮静化した。シャシは他の枝をしっかり叩いて、柔らかい繊維状にし、前の歯ブラシは捨てた。
 見てください! ブラザー・シャシの、師に対する奉仕の精神を!」

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