「私が見たアドブターナンダ」より抜粋「強烈な切望と奉仕」(2)
われわれは、ラトゥと親しい関係にあった多くの人々に尋ねてみた。
彼らは皆、この時期における彼の生活を、同様の描写で話していた。
「彼は食物、飲み物、仕事、娯楽、そして主人であるラームへの義務にも、全く無関心だった。
彼は眠ることができず、仕事をしてもその緊迫した感情から解放されることはなかった。
彼は、肉体の維持に必要な生理的な作用にさえも、全く衝動を感じていなかった。」
少年のこのかつてない変化は、彼の主人ラーム・バーブを悩ませた。
彼はこの少年を心から愛していたのだ。
彼の誠実さ、簡素さ、務めへの献身、これがラームを彼に惹きつけていた。
そして、この少年のシュリー・ラーマクリシュナとの別離から生じる激しい悲痛は、ラームに感嘆の念を湧き起こさせたのだった。
彼は、この少年の、グルへの揺るぎない信に魅せられたのだ。
この理由から彼は、この少年の義務の放棄を見逃してあげていた。
彼自身バクタであったラームは、バクタのハートの悲痛をよく理解していた。
彼自身、深くシュリー・ラーマクリシュナに献身していた。――それなのに、彼がラトゥに共感をもたないということがあろうか?
この愛、この別離の悲痛は、二人に共通したものだった。
ラームがラトゥという天使を守り、同情心のない縁者や友人の厳しい批判から彼をかばったのは、ごく自然のことだったのだ。
彼は、他者が少年に家住者の義務を押し付けないように取り計らった。
彼はこの間、他の召使いを雇い、ラトゥを外的な心配から解放してあげたのだった。
しかし、もし少年が仕事を失ってしまったら、彼の心は、為すすべのない状況により一層くよくよと考えてしまい、少年の苦しみはさらに増大するかもしれない。
それゆえに、ラームは彼にある簡単な仕事を任せた。――その仕事とは、何か責任があるものではなく、霊性の開示をもたらすものであった。