「眉間にしずくを観想すること」
◎眉間に滴を観想すること
【本文】
②眉間に滴を観想すること
このやり方によってもなかなか夢を認識できないときは、繰り返し同じやり方で努力すべきである。
それでもなかなか夢を認識できないときは、明け方にグルヨーガを観想し、祈願をした後、自分をイダムとして観想し、その眉間に白く輝く豆粒ほどの滴を観想し、壺の呼吸法を七回行なってから、睡眠に入るべきである。明け方は睡眠が浅く、また眉間に集中することによっても睡眠が浅くなるので、夢を認識しやすくなるのである。
これはつまり、喉にね、文字を観想して夢を認識するという方法がもしできなかったら、まずできなかったら、とりあえず繰り返し何度もやってみてくださいと。それでも何度やってもできない場合の、一つのまたテクニックですね、これはね。これはまあ、やりたかったらやってもいい。
つまり明け方――明け方っていうのは睡眠が浅い時期ですよと。人間の神経の作用として、人間っていうのは――もちろん夜型の人とかいろいろいるだろうけど――実際、人体の作用として、夜は寝るようにできてます。ね。夜は副交感神経が優位になって、寝やすくなります。で、朝になってくると交換神経が動きだして、活動しやすくなる。夜型の人も同じです。夜型の人はそれを無理に習慣づけてるだけであって、実際夜型であろうと朝型であろうと、この神経のシステムは変わらない。だから誰にとっても明け方っていうのは、ちょっと浅くなるんだね、睡眠がね。だから明け方が時間としてはいいですよと。
で、グルヨーガを観想し――ここでいうグルヨーガっていうのは、グルヨーガっていろんな難しいやり方もあるんだけど、この六ヨーガのこの経典で出てくるグルヨーガは、単純にこう空間に自分の師匠をイメージして、で、それに対して供養するとかね、その程度でも構わない。
そういった瞑想をして、祈願をして――つまりさっき言った祈りを捧げて、自分がイダムであると観想し、眉間に白く輝く豆粒ほどの滴を観想する。
そして壷の呼吸ね、これは前にもやったけど、チベット密教独特のムドラーみたいなのがあるわけだけど、それを七回行なってから睡眠に入る。まあこれはだから別にヨーガのムドラーでもいいです。ヨーガのムドラーでもチベットのムドラーでもいいので、それを七回行ない、で、睡眠に入るって書いてあるけど(笑)、寝れなくなるような気がするけどね(笑)、実際問題としてね(笑)。覚醒しちゃって寝れなくなるような気がするけど。
で、それで寝ると。そうすると、まあ確かに浅くなるわけだね、睡眠はね(笑)。だから夢を見やすくなりますよと。これも一つのテクニックですね。
-
前の記事
「人間に生まれるプロセス」 -
次の記事
「経験すべき教え」